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( ^ω^)涙目の母ワロタwwwww
血みどろムーヴィ / kuresaka

『サスペリア・テルザ 最後の魔女』
(MOTHER OF TEARS 2007)



 (ヽ´ω`)よもやダリオ・アルジェントの魔法少女魔女三部作〈三人の母たち〉の最終章が実に30年ぶりに製作されることになろうとは。

 たしか、ほんの数年前まではホラー好事家の間でも「そういやアルジェントって魔女シリーズの〈三番目の母〉のやつ撮らないのかね」「いやいやいやwwwないからwwwwwww」と笑い話にもならなかったものだが。
 やや意味不明になってしまったものの“第3の『サスペリア』”として『サスペリア』との関連性を打ちだそうと意図した邦題はなかなか卓越したセンスと云わざるを得ず、『マザー・オブ・ティアーズ』だとかの直球カタカナ表記系に逃避しなかった点は軽く評価しておきたい。

 さて、暮逆自身の忘備録も兼ねて記しておくと『サスペリア』(1977)でドイツはフライブルクの名門バレエ学園女子寮の闇に潜む〈嘆きの母――マーテル・サスピリオルム〉を、『インフェルノ』(1980)ではニューヨークの古風なゴシック調アパートメントの地下に棲む〈暗闇の母――マーテル・テネブラルム〉のエピソードを描き、ついに本作で〈三母神〉のうちでも最も若く美しく、かつ最も恐ろしいとされる〈涙の母――マーテル・ラクリマルム〉が満を持してローマに降臨というわけ。


 一応、粗筋的なものを。
 墓地拡張のために隣接した土地を掘り起こしていたところ、古びた木棺と骨壷が発掘された。調査のため、ローマにある古代美術博物館の館長宛てに送られてきた、この骨壷を助手らが開封したところ、どこからともなく奇形の浮浪者のようなモンスターらが出現して、この助手の女性を惨殺してしまう。
 古代語の辞書を取りに行って、たまたま席を外していたサラ(アーシア・アルジェント)は惨状を目撃し、慌てて現場を離れるが館内で追い詰められてしまった。だが、頭の中で語りかける謎の声に導かれ、辛うじて難を逃れることができた。
 しかし爾来、ローマは暴力と悪徳の嵐に席巻され、市民らは「マジでキチガイじみてるからやめろ」と真顔で云わざるを得ないマジキチの暴徒と化して街はカオス状態に。
 これには暗黒の魔女涙目〈涙の母〉の復活が関係しており、しかも交通事故で死んだと聞かされていた母エリザが、実はかつて彼女らと対峙した〈白魔術師〉であったと知らされたサラは否応なく陰惨な運命に巻き込まれていくのだった……ってな感じ。


 これまでのアルジェントの、殊にオカルトテイストの濃い魔女っ子〈魔女シリーズ〉に関しては「映像としてなにが起きているのかは理解できるのだが、そのシークエンスと主体人物が物語全体を通じて俯瞰したときに齎すべき“意味”が少々不明瞭である」というシーンが散見できた。
 敷延すれば「端役の行動する傍流エピソードがやけに目立った」ということだ。
 然るに今回は〈涙の母〉の復活に巻き込まれたサラに視点を据え、彼女が行く先々で関わった人物が次々と残虐に殺されていく、非常に理解しやすいプロットに沿ってゴア指数の高いシーンが提示されるというシンプルな構造で、なかなか解りやすい作りになっている。
 「これは相当、難解に違いない」と邪推するあまり気後れし、入手してから観賞するまでに少々時間をとってしまったが杞憂だったようだ。またこのDVDは英語字幕が表示可能で内容の理解度を高める一助になるだろう。

 肝心のゴアシーンの味わいは〈マスターズ・オブ・ホラー〉シリーズの近作『愛しのジェニファー』『愛と欲望の毛皮』の過剰なグロテスクっぷりに準じたもので、云ってしまえば、ただ単に「グロいプロップを作製して写しました」という末期ルチオ・フルチ的な杜撰さを感じ、なによりも“見せ方”に拘泥していた往年のアルジェント固有の“美意識”とは少々懸隔を覚えなくもない。
 ま、もちろん嫌いじゃないんだけど。

 音楽はアルジェント作品ではお馴染の元《ゴブリン》のクラウディオ・シモネッティが手がけており、重厚なオーケストレーションから声楽に電子サウンドを絡めたものまで、実にグルーミィなスコアが満喫できる。

 ビッチというかケバいメイクと出立ちのマジキチ街娼にしかみえない魔女たちが全世界からローマのカタコンベに集い、〈涙の母〉の復活を悦び痴態が繰り広げられるラストの大狂宴が、せいぜい十数人規模でのショボさで思わず噴きそうになる。
 だが、そもそもアルジェントにハリウッドムーヴィ的なスペクタクルを求めるのもお門違いってなわけで、これはこれで極めて「アルジェントらしい」のだろう。
 また三十路を迎えたアーシア・アルジェントの劣化具合が悲しくもあり……いやいや、これは結構いい具合に枯れてきているとも云えようか。クライマックス後の執拗な“腐乱屍体汁ぶっかけ”シーンは『フェノミナ』の“蛆虫プール”の100倍悲惨でワロタwww

 結論を述べれば暮逆的には観賞後の満足度はかなり高め。文句なく今年の《血みどろムーヴィ大賞》ノミネート作品である。


 さて、オカルト路線を気持ち良く総括したところで現在、撮影中だというイタリアンミステリー=ジャーロ方面の集大成(?)的な新作、その名も『GIALLO』の方にも期待しつつ震えて待ちたい。

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