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(^ρ^)ノ 真夜中の人肉列車きたこれwwwww
血みどろムーヴィ / kuresaka

『THE MIDNIGHT MEAT TRAIN』(2008)


 (^ρ^)ノ クライヴ・バーカーの短編『ミッドナイト・ミートトレイン』の実写化ですな。
 しかも監督は《血みどろ番外地》が現役の日本人ディレクターとしては三池崇史以外に唯一認める北村龍平のハリウッドデビュー作ときたもんだ。
 しかしながら前評判では「配給元が公開規模を縮小した」だとか、なんだかんだとネガティヴな情報しかなかったので少々不安だったのだが。


   *      *
  * サイコーです  +  
     n ∧_∧ n
 + (ヨ(* ´∀`)E)
     Y      Y   *



 原作小説が収載された短編集『血の本』シリーズを読んだときのインパクトが延いては〈ホラー道〉に足を踏み入れる、ひとつの契機になったという経歴を持つ暮逆もマジで納得の出来栄えだわ。
 オリジナルが有していたグルーミィなテイストを減ずることなく、巧くアレンジしてストーリーをエンターテインメント性の高い長編規模に膨らませている脚本の功績もあるとは思うが、北村監督お得意のダイナミズムで魅せるアクションシークエンスや過剰なゴア描写も盛り込まれてて本当に面白いのだ。


 とりあえず粗筋的なもの。
 NYで活動するフォトグラファーのレオンは〈都市〉をテーマとした作品を撮り続けているが、決定打となる作品がなくブレイクスルーできずにいた。
 ある夜、地下鉄で撮影していたところ、日系人モデルが黒人ギャングたちに絡まれている現場に遭遇。なんとか頓智でその場を切り抜けたが、助けたモデルが直後に失踪していることを知って警察に届けでる。併せて、そのとき撮った写真の緊張感が、界隈ではカリスマ的な影響力を持つ女流アーティスト(ブルック・シールズwww)に高く評価され、もっとこういうクオリティの作品を撮れれば一緒に個展に参加させてやんよと期待を寄せられた。
 俄然やる気になったレオンは被写体を求めて夜の街を徘徊していたのだが、ただならぬ雰囲気の男が地下鉄からでてきたのに出会して夢中でシャッターを切り続けた。
 その男……マホガニーは精肉所に勤めており、なにやら前述のモデル失踪に関与しているのではないかと判じたレオンは〈失踪事件〉そして〈被写体〉としての興味という両面から執拗に彼のことを追い始める。
 しかし、やがて菜食主義だったはずのレオンは食肉嗜好を呈し、更には己のうちに芽生える暴力的な感情や暗黒面を押さえ切れなくなっていくのだった……ってな感じですか。


 いやー、なんといっても〈ブッチャー〉マホガニー役のヴィニー・ジョーンズの存在感が凄いわ。同時期に観た『ヘルライド』でも敵対するバイカーズチームのリーダーを演じてたんだけど、その堂に入った悪役っぷりには感服せざるを得ない。
 イメージのヴェクトルはそれぞれ違うんだけど、暮逆的には往年のランス・ヘンリクセンやダニー・トレホ、ルトガー・ハウアーらと同種の「その顔貌が画面に存在するだけで芬々と匂い立つ」ような圧倒的な悪役オーラを感じたね。

 原作に接した読者が必ずイメージするであろう「地下鉄車輌内に畜肉よろしくブラ下げられている犠牲者たちの亡き骸」という肝心なシーンも、もう期待以上に申し分なく再現されていて素晴らしい。
 ゴアシーンも解体関連のねちっこいものや、ミートハンマー(これを効果的に使ったホラー映画というとH・G・ルイスの『ゴア・ゴア・ガールズ』が真っ先に想起されるね)でブン殴られたテッド・ライミ(サム・ライミ監督の弟)の両眼が飛びだすというダイナミックなものまで満遍なく愉しませてくれる。
 しかも直接的なゴアだけじゃなく、精肉所やマホガニーの部屋に侵入した際のサスペンスフルな撮り方もツボを押さえてて、あまっさえ十八番のアクション感覚も加われば「これぞホラーエンターテインメント!」と喝采を叫びたくなるレヴェル。
 また例のアンチハリウッド的なラストも原作を踏襲するどころか、むしろ長編化して人間関係を編み込むことによって更なる深みが齎されており、しかもオチに映像ならではのウィットが利いていて、これも好ましい。

 本来は陰惨でブルータルな物語のはずなんだけど、後味は決して悪くない……というのは『東京残酷警察』のときにも述べた感慨だけど、ああいう風にやり過ぎで突き抜けた路線ではなく、コミカルなテイストを(少なくとも表面上は)極力排した丹念な演出に、キャメラワークを含んだ映像美でクレヴァーな印象を残す血みどろの秀作だわ。


 これができるんだったらクライヴ・バーカー『血の本』収録作の中でも暮逆が偏愛する『髑髏王 Rawhead Rex』を、是非ともこの製作ラインとスタッフで実写化して欲しいね。
 『髑髏王』を読んだ当時、暮逆は「これって『エイリアン2』のクイーンみたいに動かして実写化したらスゲーだろうな」という妄想を膨らませては脳内で各シーンを幻視していたものだった。
 だけど数年を経てから実写化された『ロウヘッド・レックス』という作品を観て、肝心要の〈髑髏王〉が着ぐるみで、しかもアップ時にも眼球に生気がまるで感じられないという、ひどい造形のもので幻滅したっけな。(作品自体もそんなに褒められた出来じゃなかったが、ただ原作にある「神父が〈髑髏王〉の放尿を浴びて歓喜する」というシークエンスを再現していた点に関しては評価したい気分)
 しかるに、後年『エイリアン2』の特殊効果を担ったスタン・ウィンストンが監督した『パンプキンヘッド』のタイトルロールキャラクターが、まさしく暮逆の思い描いていた〈髑髏王〉像にかなり近しいクオリティであり、これを観たことで「実写で〈髑髏王〉を観たい!」という想いはそれなりに叶えられたのだが。基本は着ぐるみのスーツを用いながらも、要所要所でアニマトロニクス(だと思うんだけど)によるショットを繋いで迫力満点のクリーチャーを再現していたものだ。

 で、それらの造形メソッドに基づいた〈髑髏王〉の映像化を観たい。
 ハリウッド資本で北村監督によるやつを……そう思わせるに充分な出来栄えの『ミッドナイト・ミートトレイン』実写版だったと云えよう。

 しかし先日の『東京残酷警察』といい、今年は早々にこんな傑作を立て続けに観てしまって良いのだろうかと逆に不安になるレヴェルだわね。
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