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血みどろムーヴィ / kuresaka
独白するユニバーサル横メルカトル Egg Man [DVD]
『独白するユニバーサル横メルカトル Egg Man』
(MONOLOGUES OF UNIVERSAL TRANSVERSE MERCATOR - EGG MAN 2008)




(U^ω^) わんわんお! わんわんお!


 (^ρ^)ノ いや……別にトピックとは関係なく(U^ω^)この顔文字を使ってみたかっただけだったり。


 で……叙情派の鬼畜猟奇作家・平山夢明先生の短編がOVA化されているという噂を耳にして「平山作品まで萌えアニメ化とは世も末よのぅ」と世相を憂う反面ちょっと期待しながらチェックしてみたら、なんと3DのCGアニメーションだった。
 しかも、どうやら監督/脚本/演出の人が独りで作製しているらしくてCGI表現としては正直に述べて、せいぜい〈セガサターン〉のイヴェントムーヴィシーンのレヴェル。
 もちろん制作の規模やアクション云々は置くとしても、奇しくもちょうど数日前に『ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン』というやつを観賞しており「衣服のニットとか革の質感の違いの表現スゲー」と感心していただけに、のっぺりしたシャツ姿の人形が動くような、その落差に愕然としそうになってしまった。
 だが「いや、この物語のヴィジュアル化には、このレヴェルで過不足あるまい」と観るべき視点を方向修正しつつ極力フラットな気分で接してみた次第である。具体的には、ちょっと原作の記憶が曖昧なまま一度観て、次に原作を再読したうえで再び観賞という流れで。

 一応、粗筋的なものでも。
 舞台は2048年(バイナリーミレニアム)をも遠く過ぎようという近未来。
 女性のみを狙う殺人鬼である〈私〉は、殺害現場に必ず卵の殻を残すところから糞マスゴミによって〈卵男――エッグマン〉と命名されていた。
 あるとき、女性捜査官カレンの本能的な直感から追い詰められ、逮捕された〈私〉は嬰児を含む5人の女性への強姦殺人の罪状で極刑を受けてしまう。
 後日、時代錯誤な鉄格子つきの岩窟に収監されている〈私〉に面会に来たカレンは切羽詰まった様子で、未だ発見されていない二人分の屍体の在処を訊ねてきた。〈私〉がその情報と引き換えに要求した“釈放”という代価は、どうやら条件としてはなんとか承諾されそうな趨勢だ。
 そして一方で、牢獄の隣人〈205号〉の奇行や幻覚は日ごとに苛烈さを増していくようだった。実は、こいつは〈私〉から遺体の所在の手がかりを引きだすために調整され、スパイとして送り込まれた精巧なアンドロイドなのではないかと疑っているのだが……ってな具合。


 で……驚くほど原作を忠実に映像化しているうえに、あまつさえ極めて良質なヴェクトルでのアレンジがなされているのだった。
 二人分の屍体が発見されていないという部分から「犠牲者がまだ生きているのではないか」というシチュエーションに発展させ、そのうち一人を女捜査官カレンの双子の妹という設定にしたため、ぐっと物語の臨場感が高まっている。
 しかも特筆すべきは原作を大胆に改変した部分が、決して映像版制作者のエゴというレヴェルには堕さずに、作品本来の魅力を正しく増幅させた結果として昇華されているということ。
 あっさりとした〈報告文書〉で締められる原作を、より映像作品向けに脚色した終盤の展開は実にお見事である。


 ただ、原作そのものが室内での淡々とした会話劇なので当然だが、スプラッター的なダイナミズムやグロテスク表現はほとんどない。
 それでも〈私〉がカレンに語る犠牲者の様子「(前略)私は正中線で裂いたままの彼女をボートに乗せ、湖畔の上で月光に晒してみた。ゼラチン質と脂肪、様々な組織が雲間から月が迫り出すにつれ、ルビーやダイヤのような輝きを見せた。皮膚のジッパーを開かれたままの彼女はまるで体内に絢爛たる宝石箱を押し抱いているようだった。不思議なことにはその時、我々のもとに蛍が押し寄せたのだ。彼らは聖杯の滴のように我らを祝福していった」という過分にロマンティックな描写や、犠牲者が黒衣の女性に限られた理由を205号に語る際の暗黒な蘊蓄「(前略)それにこの世に真実の黒は存在しない。黒を見た途端、それは僅かながら光を反射してしまっている。しかし、黒の下地に赤を塗り込むと黒は質量を増すことは知っていたかね。染色の世界ではよく知られていることだ。私はそれを実現してみたかった。彼女たちが自分の血液で衣装を染めていき、それにより本人たちが望んでいた黒衣を完璧なものにする」という部分までも台詞に合わせて、きっちりと映像で提示してくるのには、ほとほと感心した。
 それ以外にも台詞やディテールの再現度は異常ともいうべきで、なんと地の文にある『面会室には私が犬歯を人差し指で爪弾く音だけが響いた。』という描写すら自然に映像化されているのだ。

 ともあれ、独特の世界の構築という点で、チープな実写化よりもCGアニメというのは平山夢明作品の映像化にうってつけだったと思う。


 都合8篇が収められている原作短編集『独白するユニバーサル横メルカトル』中で『2006年 日本推理作家協会賞 短編部門賞』を受賞している表題作と、『リベリオン』というかブラッドベリの『華氏451度』の設定を引っ張ってきた近未来SF『オペラントの肖像』、そして『羊たちの沈黙』における「レクター博士とクラリス捜査官」風の構図をちょいと借りた『卵男』というのは、実のところ暮逆的には心証が薄い部類に入るのだ。
 これは是非とも、ヤクザの屍体処理役として肉塊を喰い尽くす元サーカス芸人の巨漢オメガと、その世話役を仰せつけられ、数学界の未証明問題〈リーマン予想〉に取り憑かれた男との奇譚『Ωの聖餐』をこのスタッフで映像化して欲しいね。



(U^ω^)オメガが成犬ほどもある“オムレツ”を産み落とすところも完全再現でよろしくwwwww

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