『愛しのジェニファー』
(JENIFER 2005)
(ヽ´ω`)<『マスターズ・オブ・ホラー』シリーズ待望のダリオ・アルジェント監督作品が、ようやく到着したので早速観てみまんた。
張り込み待機中(?)の刑事が、ある男が白昼堂々と女性を殺害しようとしている場面にたまたま遭遇。刑事の制止に耳も貸さない男は発砲され、ただひと言「……ジェニファー……」とだけ云い残して息絶えた。
これが、どうやら件の女性の名前だと思しい。
ソフトウェイヴのブロンドで完璧なプロポーションを有したジェニファーだが、しかし、その面相は恐ろしいまでに醜悪だった。唇は上下に大きく捲れて乱杭歯が剥きだし、頬骨は異常に突出しており、見開いた双眸は白目がなくて漆黒部分のみ。
更に人語を解さず、幼児か、あるいは下等動物のような原始的な行動しか取らない。っていうか、幼児はセクースしねえか。
しかも、生きてる仔猫のはらわた引きずりだして貪り食らうという、福岡猫虐待事件のディルレヴァンガーくんや、直木賞作家の坂東眞砂子さん(趣味:仔猫投げ殺し)にも負けてない残虐クレイジーっぷりなのだ。
やがて刑事はこの奇妙なジェニファーの肉体に魅了されてしまい、家庭も職もすべて捨て去って身も心も虜になっていくのだった、というストーリー。
原作・脚本は別人の手によるものだが、さすがアルジェントというべきか、ねちっこいエロティシズムに惨憺たるゴア表現は堂に入ったもの。たかがTVシリーズだと莫迦にしたもんじゃないよ。音楽担当は盟友クラウディオ・シモネッティだしね。
まあ、ランニングタイムからして小粒感は否めないし、展開もオチも予想の範疇内なんだけど、逆に“いかにも”な王道の落とし具合が気持ちいいやね。
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