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低予算っていう(;^ω^)レヴェルじゃねーぞwwwww
血みどろムーヴィ / kuresaka
MEATBALL MACHINE-ミートボールマシン

『MEATBALL MACHINE ‐ミートボールマシン‐』
(2005)


(ヽ´ω`)<これ、なんて『鉄男』? などという安易なひと言では切り捨てられない、愛すべきホラー者のパッションが詰まりに詰まった野心作ですわ。

 山本淳一という人が1999年に8mmフィルムで撮った同タイトルの自主制作作品(本来70分程度のものらしいが、DVDには特典映像として13分のダイジェスト版を収録)を『地獄甲子園』などの山口雄大が監修してセルフリメイクさせるという、云わばロバート・ロドリゲスの『エル・マリアッチ』→『デスペラード』的なアップグレード企画だったらしい。
 ところが1週間の撮影期間が終了し、山本監督の撮ってきた素材を繋げてみたところ「 こ れ は ひ ど い (大意)」との製作上層部による判断で更に同期間の追加撮影を計画。
 しかし、そこで山本監督が「病気になってしまった」ために山口雄大自らが追加撮影分を監督して完成させたもので、作品としては山口/山本・両監督による名義になっている。
 その後「病気になってしまった」山本淳一監督は2種類もあるオーディオコメンタリーにも、あまつさえメイキング映像のインタヴューにすら参加していない模様だが、結果的に自分の作品を“乗っ取られた”と感じた被害妄想によるメンタル方面の病気でなければいいが。

 で、観賞中の率直な感想は「ちょwwwこれ金かかってねーだろwwwwwwwどんだけだよwwwwwwwwwwww」
 まぁ、1億は絶対かかってないだろうな。一般的な2時間ドラマを製作する相場と云われる7〜8千万か? いやいや、下手したら5千万ぐらいかも……だとか考察してたらメイキングインタヴューで「予算1千万円」だと聞いて飲んでたブラディマリーを盛大に噴いた。
:;:゙;`(;゚;ж;゚; )ブフォ
 いやぁ、最初から「予算1千万」と聞き及んでたらDVD買わなかったよね(そう、物好きな篤志家の暮逆はついつい、こういうものは購入してしまうのである)。邦画の、あまつさえローバジェットの自主制作臭い作品とか観たくないし。
 となると普段レンタルとかもしないので結局観ることはないだろうし、この作品との邂逅は望めなかったわけで、そう考えると事前に余計な情報が入ってこなくて良かったと云えるか。
 結論を申しますと、予算を超越した製作陣のヴァイオレンス/ホラー/スプラッターといったジャンルに対する矜持と情熱が伝わってくる非常に好感を持てる作品でしたよと。

 一応、粗筋をば。
 謎の寄生体が人間に取り憑き、激しい血みどろのバトルを繰り広げるということが人知れず行われている。
 更にはそれらを狩り、娘に食べさせているらしき謎の男・手塚とおるの存在あり。
 一方、孤独で内省的な青年ユウジは町の工場で旋盤など操作する作業に従事していた。ガサツなメンタリティの持ち合わせしかない同僚たちとも馴染めず、唯一の慰安は休憩時に屋外で弁当を食べる際、河川の対岸にある工場(?)で働いている薄幸そうな女性サチコの姿を眺めることだった。
 そのイメージを自室に持ち帰っては劣情を処理するしかないユウジだったが、職場の同僚たちはそんなサチコを露骨に性の捌け口と見做して合コンに誘いだすという下劣な計画を企てていた。
 それを知ったとて、なにも行動できないユウジが『タクシードライヴァー』のトラヴィス宜しく独りでポルノ映画館で沈んでいたところに不細工なオカマがアプローチしてくるが、拒絶したら逆ギレしたオカマにボッコボコにされ、あまつさえゴミ捨て場に突き倒されて顔面にネットリ痰唾まで吐き捨てられるという酷い体たらく。
 そこでガイバーユニット衰弱した寄生体を発見して自室に持ち帰るも、エネルギー消耗しているらしきそいつは起動しない。
 ややあってユウジは職場の同僚(先輩?)に件のサチコが公園でヤラレそうになっている場面に遭遇。果敢にも救出に入ったユウジは一方的に殴られるが、とりあえずその場は収まる。
 負傷したユウジはサチコを伴って自室へ帰宅。勇気を振り絞って不器用に想いを告げると、実はサチコの方でもユウジを気にしていたと。合コンの誘いに乗ったのも、きっとユウジも来るからだと思ったから……とさながらキモオタの妄想のようなミラクル展開に。
 そこで、また不器用にハメよう触れ合うとするが、実父からの性的虐待による醜い傷跡が身体中にあるとサチコが告白する。それを目の当たりにしたユウジは思わず躊躇というか狼狽してしまい、傷ついたサチコは危険なメンヘルモードに移行しそうになるが――突如! 起動し始めた寄生体ユニットがコードめいた触手をシルシルと伸ばしてサチコに襲いかかり、たちまちダイレクトプラグイン。
 寄生体に操作される〈ネクロボーグ〉と化したサチコは訪ねてきた隣人のトラック運転手・土居(山口監督関連ではお馴染み増本庄一郎が好演)を殺害すると、謎の男が駆けつけてきたこともあってユウジを殺さずに逃走。
 謎の男の部屋で覚醒したユウジは、彼から寄生体の正体を説明される。長年研究してきた成果か、やつらの“目的”を知悉している男は、独自に培養した寄生体にユウジを襲わせ、娘のための食料にしようとする。
 しかし、合体中に無我夢中で寄生体の本体を破壊したユウジは自己の意識を持ちながらも〈ネクロボーグ〉のパワーを有することになる、云わば〈デビルマン〉状態に。
「寄生されたサチコを救うには殺してやるしかない」
 サチコへの想いだけに突き動かされ、ユウジは凄絶な血みどろバトルへと身を投じるのだった……というところですかな。
 ちょっと長くなったけど、これも“ホラー愛”あふれる製作陣に対する暮逆のシンパシーゆえだと解釈して頂きたい。

 一番印象に残ったのはグラヴィアアイドル山本彩乃が演じる、謎の男の娘・ミチノというキャラクター。ただ眼帯と繃帯して無言で佇んでいるだけなんだが、独特のダウナーな雰囲気(というか、ぶっちゃけゴス寄りのリアル綾波レイ)で非常に宜しい。
 そもそも〈ネクロボーグ〉の形態というものが極めて動きづらそうな着ぐるみ状態なので、キレのいい肉体派アクションは望むべくもないが、そこは撮り方でそれなりに格好良く処理している。というか〈ネクロボーグ〉が安い着ぐるみにしか見えないのだが、このローバジェットでは相当に頑張っているのではないか。
 本作は残虐表現などをスポイルするファッキン映倫を通してないということでゴア指数はかなりのもの。軽トラのタイヤに巻き込まれる子供の千切れた腕や骨の突きでた足、はたまた眼球をドリルが抉ってブッ刺さる、さながら『サンゲリア』と『地獄の門』の名シーンをミクストさせたような描写までをも、レイティングで逃げずにキッチリと映像にしている蛮行は掛け値なしの称賛に値する。

 一見して誰しもが感じるように塚本晋也監督『鉄男 TETSUO』の露骨な影響下にあるのは否めないが、本家のような不条理性は排除し、アクション的見せ場やストーリーテリングなどを含めて遥かにエンターテインメントとして昇華しているし「寄生生命体が神経接続でロボットのように人体を操作してバトルを繰り広げる」というアイディアは秀逸。
 とはいえ暮逆的には前半のジメジメした童貞臭い恋愛感をいじり回すようなドラマパートは正直どうでも良くて、とにかく、もっと派手にアバレ狂ってくれればそれで良かったのだが。
 しかしながら、そのかったるいドラマ部分こそが最終的には作品に一本竜骨の通った印象を齎し、ただ血糊をぶちまけて汚らしいだけの凡百のスプラッタームーヴィとは差別化された独特のテイストを寄与しているという効果は否めない。

 好きか嫌いかで云えば、もちろん好きな作品だが……惜しむらくは、やはりバジェットか。別に有名俳優を起用する必要はないが(実際キャストは申し分ない)世界設定の構築を徹底するために、特殊効果を始めとした美術/撮影/照明などに割ける予算が欲しかったところだ。インタヴューではライトをレンタルする費用削減のためにデイシーンを多くせざるを得なかったと語られているし。
 やはりインタヴューで山口監督が語る“真のラストシーン”が撮れるほどに潤沢な予算が組まれていれば……と思わずにはいられない。
 しかし、10億近くかけても平気で産業廃棄物を作ってしまう現在の邦画製作状況の渦中にあって、たとえバジェットは1/100でも、その志や出来栄えは100倍……いや「∞」なのだ。

 ちなみに特典映像として外伝的ショートムーヴィが収録されている。「日本のトム・サヴィーニ」と謳われる特殊造形担当者が監督した、前述の少女ミチノをフィーチュアしたもので、こちらも単なる「おまけ映像」の域を超えた極めてクオリティの高いゴア掌篇となっているので必見。



 ♪ ∧,_∧
   (´・ω・`) )) MEATBALL MACHINE!!!!!!
 (( ( つ ヽ、
   〉 とノ )))
  (__ノ^(_)

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